どれだけ品質の高いふとんも、日頃のお手入れが大切です。とはいっても、難しいことはありません。
いつまでも心地よい眠りを得られるためにも、正しい知識でのお手入れが、長持ちの秘訣でもあります。
ふとんの種類 | 干す頻度 | 干す時間 |
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綿(コットン)ふとん | 週に1〜2回程度 | 片面2時間位 |
合繊(ポリエステル)ふとん | ||
羊毛(ウール)ふとん | 週に1回程度 | |
羽毛ふとん | 月に1〜2回程度 | 片面1時間くらい |
そんなことはありません。羽毛は吸湿・発散性に優れているため、他のふとんのように頻繁に干す必要はありません。しかし保温性を高めたり、日光消毒のため、月に1〜2回、表と裏あわせて1〜2時間程度の日干しをおすすめします。その方が本来のふとん機能が長持ちします。
羽毛ふとんからダニや虫が発生するということはありません。羽毛の原料は、洗浄と熱乾燥処理等によりゴミ除去や殺菌が徹底され、害虫及び臭いやカビの もととなる雑菌を死滅させるため、清潔で安心です。また、側生地は中からの羽毛吹き出しを防ぐダウンプルーフ加工(目つぶし加工)を施しているため、外からダニが侵入することもありません。
カバーを掛けてお使いになれば、そんなに汚れることはありませんが、長くお使いの間にもし汚れが目立つようになったら、ドライクリーニング又はふとんの丸洗いが可能です。ただし、クリーニングする場合には専門業者か、寝具専門店にご依頼ください。しかし、度重なるドライクリーニングは羽毛の油脂分が必要以上に除去されて機能低下を招きやすいので、回数はなるべく少なく配慮した方がいいでしょう。水による丸洗いは、羽毛への影響はほとんどないのですが、側生地の縮み・痛みから織り目がやや大きく広がり、羽毛が飛び出しやすくなったりする場合もあります。突発的に側地が汚れた場合は、すぐに水でつまみ洗いをしてください。洗剤が必要なときは石鹸は避けヘアーシャンプーを使います。また、絹の側地の場合は水洗いは避けましょう。
毛布を下に重ねますと、羽毛が体にフィットせず体との間にすきまができてしまうため、羽毛ふとん本来の保温性が得られません。真冬などに羽毛ふとんだけでは寒いと感じ毛布を合わせたい場合は、羽毛ふとんの上から毛布を掛けてください。なお、上に掛ける場合、重いものですと羽毛ふとんが押されてかさ(厚さ)が減り、保温性も低下するので、あまり重いふとん・毛布は避けてください。電気掛け毛布などは羽毛ふとんの下で温度を低めに調節してお使いになるのが良いでしょう。
まず日に干し、よく乾燥させ、汚れがあれば除去します。それから通気性のあるケースに入れるか、布で包んで湿気のない場所に保管してください。通気性がなく湿気が多い状態ですと、蒸れて臭いを発生したり、羽毛の品質を損なうことがありますのでご注意を。特に長期間使わないでおくときは、ときどき日干しをして乾燥させましょう。